平成13年度個人質問

  1. ITに関して
    小・中学校におけるIT教育
    中心市街地における無線LANについて
    徳島市庁舎におけるITについて
  2. 水道事業に関して
  3. ごみ行政について
  4. BSE、狂牛病に関して
本年最後の質問者になってしまいましたが、質問通告に従いまして、順次質問してまいりたいと思います。
 今議会は質問者が大変多くて、時間も遅くなってしまいました。重複する点はできるだけ簡単にしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。



◆まず初めはITに関してであります

 前総理大臣森総理は5カ年で日本の国を世界一のIT国にするんだと言い始め、急遽、国の費用でもってIT講習会をすることが決定いたしました。経済もまだ上向く可能性があるときでありましたので、日本じゅうが一大ITブームとなったわけです。私は、欧州やアメリカのように、お年寄りから子供までみんながパソコンを使える時代が来ると大きな期待をいたしていたわけでありますが、どうやらこの施策は1年限りのものであるということであります。これだけの税金を使い、日本じゅうにばらまかれましたパソコン、本当にこの事業が今年度限りのものであるならば、これほどの税金のむだ遣いもないのではないでしょうか。本当にこれはことしだけで終わるものなのか、今わかっている範囲で結構でございますので、答弁をお願いしたいと思います。


◆次に、小・中学校におけますIT教育についてお尋ねをいたします

 私が仄聞するところによりますと、平成10年、11年度の2カ年で、市内中学校15校のコンピューター教室には、1人1台体制でコンピューターが導入されたと聞いております。また12年度には、市内15校の小学校のコンピューター教室に2人に1台のコンピューターが導入され、13年度におきまして15校のコンピューター教室に納入されると聞いております。また、インターネットは、中学校が12年度中に、小学校は31校が今年度中に接続されると聞いておりますが、この計画は計画どおり進んでおるんでしょうか。午前中に村上議員が同様の質問をしておりますので、確認の意味での質問でありますので、簡単に御答弁をお願いしたいと思います。


◆次に、中心市街地におけます無線LANについてお尋ねをいたします

 徳島市では、中心市街地活性化対策として、いろんな施策や予算投入をしてまいりました。また、地場産業育成のため、多額の税金を投入してきたところであります。西新町地区再開発におきましては、計画はあるのでありますが、依然として進んでいないのが実情であります。昨今は次から次にできる郊外型の大型店舗の進出によりまして、中心市街地の商店街は本当に活気がなくなり、昼間でも人通りが少なくなってきております。また、夜ともなりますと、これが本当にあの徳島一を誇った東新町商店街なのか、徳島銀座なのかと思うほど活気がなくて、我々も寂しい思いに駆られます。しかし、経営者になりますと、寂しいと言って手をこまねいているだけでは事済まないのであります。町が死ぬか生きるか、今が正念場なのであります。

 そんな折、徳島銀座におきまして、商店街が知恵を出し合い、全国で初めての無線LANによります若者の集客を計画し、それが全国中小企業団体中央会に認められまして、全国で初めて徳島銀座に無線LANが整備されました。今の子供たち、特に高校生になりますと、80%近くの子供たちが携帯電話を持っていると言われております。また、中学生でも50%近くが携帯電話を持っているだろうと言われております。それも、ほとんどがiモードつき、つまり、メールが送れたり、携帯電話からホームページにアクセスのできる携帯電話なのであります。今の子供たちはメールによってコミュニケーションづくりをしていると言っても過言ではないと思います。確かに新聞紙上で言われるようなデメリット部分の犯罪もあることは事実であります。でも、それは子供たちの自覚次第で防げることでもありますし、それ以上のメリットがあったからこそ、ここまで急激に伸びたものだと思います。そんな若者たちにターゲットを絞り、町の活性化をしようという意気込みが功を奏し、無線LANの町おこしが認められたものだと思います。

 私自身もこの話を聞きまして、おお、これはいいことだ、画期的なことだと思いました。今まで、東新町地区には徳島市もかなりの投資もしてきているようでありますが、いまだに効果のほどがあらわれておりません。この無線LANについて詳しく話を聞いてみますと、指導しなければならない立場にある徳島市が余り積極的でないということをお聞きいたしました。今までのプランに比べ、少ない予算でしかも最大の効果があらわれる可能性があろうこの無線LANによる町の活性化を、どうして行政が全面的にバックアップをしてあげないのか、私は不思議でならないのであります。市長も現地に行って、見たり、さわったりしてきたと聞いております。市長はいつも口癖のように市民の目線でとか、地場産業の育成には力を入れますと言っておられます。市民の目線であれば、これはいいなと、これは中心市街地活性化のために少ない予算で効果が上がるとはそのときに思わなかったんでしょうか。全国からたくさんの応募があった中で、このプランが選ばれたんですよ。

 その内容を見てみますと、銀座に行ってお買い物をすれば、無料でインターネットにつなげたり、またネットで買い物ができたり、商店の紹介、品物の有無など、何でもわかる町づくりを始めております。そして、この事業をさらに発展させ、東新町、籠屋町、中心市街地一帯を網羅できる無線LANの町づくりを目指しているそうであります。もちろんパソコンの無料貸し出しもするそうであります。

 まさに私は、今のこの時代に合った画期的なことと思うのでありますが、理事者の皆さんはこのことをどういうふうに理解しておられるのか、お考えをお伺いしたいと思います。
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◆次に、水道事業に関してお伺いをいたします

 私も建設委員会で長いこといましたので、水道事業は早く手を打たないと大変なことになるということを常々懸念し、昨年の6月、会派代表質問でも言いましたように、早く値上げを断行しなさいと言ってまいりました。この間には、第4期拡張事業の縮小や見直しが何回も行われてまいりました。しかし、12年度決算、また今後の収支状況の推移を見てみますと、雪だるま式に累積赤字がふえ、16年度には水道局としての機能が完全に麻痺してしまい、いまだに残っている布設がえさえもできないような状況まで追い込まれるのではないかと思われます。

 そんな折、議会に何の説明もなく、11月16日の新聞紙上に水道料金の値上げ決定という報道がなされました。市長は、常々議会と理事者は車の両輪だと言っておられるのに、またしても片輪走行したなと、私自身腹立たしさも覚えました。でも、私は以前から、本当に市民のことを思うのであれば、一刻も早く財政健全化に向け、値上げを断行すべきだという考え方でありましたので、腹は立ちましたが、やっと決まったのかと少しは安心をしたのであります。その理由は、早ければ早いほど値上げ率も低く抑えられ、市民の負担も少なくて済むからであります。また、水道事業の健全経営ができるからであります。

 そこで、お伺いをいたします。ことし3月議会におきまして、第4期拡張事業の変更を行ったばかりなのに、また今12月議会でも変更を提案しておりますが、再三にわたりなぜ変更しないといけないのか。変更することによって施設建設がおくれ、市民の水需要に対して安定供給ができなくなるのではないのか、この点につきまして、まず御答弁をお願いいたします。

 また、経営健全化に向けましては、労使が一体となって取り組むことが一番大切であると考えますが、この点につきましては今日までどう対応してきたのか、また今後どう取り組むおつもりなのかも、あわせてお聞かせを願いたいと思います。

 私は、経営健全化には料金改定が必須の課題であると考えておりますが、改定がおくれればおくれるほど累積赤字も増大し、改定率も大幅にアップしなければなりません。中長期的財政見通しによる来年度、また今回の財政収支期間の平成17年度におきます累積欠損金の予定はどのようになっているのかも御答弁をお願いしたいと思います。
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◆次に、ごみ行政についてお伺いをいたします

 昔は、水を制する者は国を制するとも言われてまいりました。今はごみを制する者は国を制すると言っても過言ではないところまで時代は変わってまいりました。鳴門市や藍住町ほか、近隣の行政では、早くから電気式の生ごみ処理機に助成金をつけ、できるだけ自分のごみは出さないという町民意識、行政指導の方針から採用されておりました。遅きではありますが、徳島市におきましても、本年9月より電気式の生ごみ処理機の助成金が出されることになりまして、市民からたくさんの申し込みがあり、当初予算では対応できないといううれしい事態が起きたのであります。補正予算の中には生ごみ処理機購入に対して新たな予算も組まれているようであります。生ごみは、紙類と比べまして焼却するのに時間や経費がかかることは、素人の私でもよくわかります。電気代もかかるというのに、自分の家庭の生ごみはできるだけ出さないという市民の意識の改革が浸透してきたのではないかと思います。本当に喜ばしい限りであります。

 そこで、お伺いをするわけでありますが、まだ採用されて2カ月余りしかたってはおりませんが、効果はそろそろあらわれ始めているのかどうか、お伺いをしたいと思います。

 次に、不燃物ごみ収集についてお伺いをいたします。  不燃物ごみ収集は、今、月2回と思いますが、私ども田舎に住んでいる者にとりましては置くところがあるからいいのでありますが、町中に住んでいる人たちやマンション住まいの方からは、もっと回数をふやしてほしいとの強い要望があります。公衆道徳心の薄い人たちはどこへでも平気でごみの不法投棄をしているようでありますが、まじめな市民は玄関先にいっぱいごみをためて、本当に困っております。何とか早急に不燃ごみの回収をふやすことはできないのかどうか、お伺いをしたいと思います。
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◆次に、BSE、狂牛病に関して質問してまいります。

 これだけ大きな問題となりました狂牛病、肉骨粉の焼却の件に関しまして、徳島市の考え方をお聞きしたいと思います。

 この肉骨粉は、産廃ではなく一廃だとの国による方針が出されました。一廃だということは、各自治体で出るごみは各自治体で処理をしなければならないということであります。以前にも、徳島県内のある自治体がごみの処分に困り、トラックに乗せたまま何日も放置しているという新聞記事が載ったことがあります。私は、そこまで困っているのであれば、まだ余裕のある徳島市が助けてあげたらいいのになと思ったこともあります。でも、それはやはり一廃であるという理由から、どこも助ける自治体はなかったように思います。

 今度の件にいたしましても、10月10日に、県からの要請に対して、徳島市は不可能だと答えたとの報告を受けました。また、再度16日に要請があったにもかかわらず、現時点では不可能だとの回答がありました。この前の文教厚生委員会事前委員会におきまして、なぜ徳島市が焼却できないのかという詳しい説明もありました。その理由の一つに、東西環境事業所とも焼却能力が著しく低下しており、このままでは焼却能力を超えることが危惧され、また設備構造上からもストーカー炉では焼却できないということであります。また、もう一つの理由の中に、施設周辺住民の理解と協力が得られない等の理由があります。

 設備上の理由で焼却ができないのなら、同じ形式である三好郡清掃センターにしても、脇町の清掃センターにしても焼けないはずであります。次に、施設周辺住民の理解が得られないということでありますが、徳島市は、地域住民を一堂に寄せて説明会をしたことが一度でもあるのですか。一度も施設周辺住民を寄せてお願いをしたこともないのに、住民の理解が得られないなどと机上理論だけでできないと決めつけ、やろうともしない。それが本当に市長の言う、市民の目線なのでしょうか。少なくとも市長みずから現地に行き、周辺住民とひざを交えて話し合うのが市民の目線ではないでしょうか。

 高知県北川村の村長さんの話でありますが、この村長さんは、自分の自治体以外のごみは絶対に焼かないと言って村民と約束をし、焼却場を建設いたしました。しかし、これほどまで世間で困っているなら、私みずからが住民を説得しに行って、この肉骨粉を焼くという意気込みで事に当たったそうでございます。そのかいありまして、このほど日量4トンの肉骨粉の焼却を開始いたしました。本来は一般廃棄物なのにです。これが本当の市民の目線というものでは、市長、ないのでしょうか。市民のためにいっぱい汗を流し、燃えて燃えて燃え尽くし、徳島の灰になると言った市長の言葉を信じて市長の応援をしてきた1人として、私は残念でならないのであります。

 そこで、市長にお伺いいたします。肉骨粉は一般廃棄物であり、これらの処分は発生した市町村の責任である。三好では試験焼却も始まっており、焼却に問題はないと聞いている。肉骨粉の処理が滞ると畜産農家や食肉関係者への影響が大きい。もし肉の解体ができなくなったら、ただでさえ赤字の食肉センターは必要がなくなり、閉鎖を余儀なくされる。徳島市も試験焼却ぐらいには積極的に取り組んでいく姿勢が欲しい。この五つの件に関しましては、市長の口から直接答弁をいただきたいと思います。


 以上、答弁をいただきまして、再問をしてまいります。

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